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消防・防災マガジン

写真:消防・防災マガジン

防災設備点検の費用は高い?見積り前に確認したい料金の決まり方と注意点

「消防設備の点検を依頼したら、想像していたより見積金額が高かった」

「同じくらいの大きさの建物なのに、なぜ点検費用が違うのだろう?」

「消防設備点検には、そもそも決まった金額があるの?」

消防設備点検の費用は、単純に建物の広さだけで決まるものではありません。

設置されている消防設備の種類や数量、建物の用途、点検に必要な人数や作業時間など、

さまざまな条件によって変わります。

そのため、「〇㎡だから〇万円」と一律に判断することが難しいのが消防設備点検の特徴です。

この記事では、消防設備点検を検討されている建物オーナー様や管理会社様、事業者様に向けて、

・ 消防設備点検の費用がどのように決まるのか

・ 建物によって料金が違う理由

・ 見積書で確認しておきたいポイント

・ 安さだけで点検業者を選ぶ際の注意点

について、消防設備会社の視点から分かりやすく解説します。

消防設備点検とは、建物に設置されている消火器、自動火災報知設備、誘導灯、屋内消火栓設備、

スプリンクラー設備などの消防用設備が、火災発生時に正常に機能する状態であるか確認するための点検です。

消防用設備等は、普段使用する機会が少ない設備だからこそ、

いざというときに確実に作動できる状態を維持しておかなければなりません。

消防法第17条の3の3では、一定の防火対象物の関係者に対して消防用設備等を定期的に点検し、

その結果を消防長または消防署長へ報告することが定められています。

消防設備点検には、大きく分けて次の2種類があります。

消防設備の適正な配置、損傷の有無などを確認するほか、

設備を実際に操作したり簡易的な操作を行ったりして機能を確認する点検です。

原則として6ヶ月に1回実施します。

消防設備の全部または一部を実際に作動させ、総合的な機能を確認する点検です。

原則として1年に1回実施します。

消防設備は設置して終わりではなく、設置後も適切に維持管理していくことが重要です。

消防設備点検の費用に「一律料金」がない理由

インターネットで消防設備点検について調べると、

「消防設備点検〇万円~」

といった料金表示を目にすることがあります。

しかし、これだけを見て自分の建物の点検費用を判断することはおすすめできません。

なぜなら、消防設備点検では建物ごとに点検する設備や作業条件が大きく異なるためです。

例えば、同じ延べ面積500㎡の建物でも、

・ 消火器だけが設置されている建物

・ 自動火災報知設備が設置されている建物

・ 誘導灯や非常警報設備がある建物

・ 屋内消火栓設備が設置されている建物

では、点検内容も必要な作業時間も異なります。

つまり、消防設備点検では、

「建物の大きさ=点検料金」ではない

という点を理解しておくことが大切です。

消防設備点検の費用を左右する6つのポイント

では、消防設備点検の見積金額は具体的に何によって変わるのでしょうか。

代表的なポイントを見ていきましょう。

まず、大きく影響するのが、設置されている消防設備の種類です。

建物には用途や規模などに応じてさまざまな消防設備が設置されています。

代表的なものには、

・ 消火器

・ 自動火災報知設備

・ 誘導灯、誘導標識

・ 非常警報設備

・ 屋内消火栓設備

・ スプリンクラー設備

・ 避難器具

・ 連結送水管

などがあります。

設備によって点検方法や必要となる作業が異なるため、設備の種類が多くなれば、

その分点検に必要な時間や作業も増える傾向があります。

同じ消防設備が設置されている建物でも、設備の数量によって点検費用は変わります。

例えば自動火災報知設備の場合、建物内には感知器や発信機、

地区音響装置など多数の機器が設置されていることがあります。

感知器が10個程度の建物と、数百個設置されている大規模な建物では、

当然ながら点検に必要な作業量が異なります。

消火器についても同様です。

数本のみ設置されている建物と、工場や大型施設のように数十本、数百本設置されている建物では、

点検に要する時間が大きく異なります。

そのため、見積りを依頼する際には、設備の種類だけではなく数量も重要な情報になります。

建物の延べ面積や階数、用途も点検費用を左右するポイントです。

例えば、

・ 共同住宅

・ オフィス

・ 店舗

・ 飲食店

・ 工場

・ 倉庫

・ 病院、診療所

・ 福祉施設

など、建物によって使用状況や設置されている消防設備は異なります。

また、床面積が広い建物や複数階にわたる建物では、点検箇所間の移動だけでも一定の時間が必要です。

「延べ面積が同じなら点検費用も同じ」というわけではありません。

消防設備点検では、設備や建物の状況に応じて作業人数を決めます。

小規模な建物であれば比較的少人数で対応できる場合がありますが、

大型施設や消防設備の多い建物では、複数人での作業が必要になることがあります。

また、

・ テナントごとに入室する必要がある

・ 工場の稼働状況に合わせる必要がある

・ 各住戸への入室点検がある

・ 各所に消防設備が設置されている

といった場合には、通常より作業時間が長くなることもあります。

点検料金を見るときには、単に設備の数だけではなく、

「その設備をどのような環境で点検するか」も重要です。

消防設備点検では、現地で設備を確認して終了ではありません。

点検後には点検結果を整理し、必要な点検票や報告書を作成します。

防火対象物によっては、点検結果を消防署へ報告する必要があります。

そのため、見積りには、

・ 現地での点検作業

・ 点検結果の整理

・ 点検票、報告書の作成

・ 消防署への報告に関する対応

などが含まれている場合があります。

業者によって見積りの表記方法が異なるため、どこまで料金に含まれているのかを確認しておくことが重要です。

長期間点検を行っていなかった建物や、設備の管理状況が分からない建物では、

通常より確認に時間がかかる場合があります。

また、前回の点検結果や消防設備の図面、設置状況などの資料がそろっていると、

事前に設備内容を把握しやすくなります。

初めて点検を依頼する際には、

・ 前回の消防用設備等点検結果報告書

・ 消防設備の図面

・ 消防署から交付された指摘書類

・ 過去の点検、改修履歴

などがあれば、見積り時に準備しておくとスムーズです。

「点検費用」と「修理・交換費用」は別になることがある

消防設備点検の見積りを見る際に、特に注意していただきたいポイントがあります。

それは、

点検費用と、不具合が見つかった場合の修理・交換費用は別であることが多いという点です。

例えば、点検の結果、

「消火器の更新が必要」

「誘導灯のバッテリーが劣化している」

「感知器に不具合がある」

「消防設備の一部が正常に作動しない」

といった不良箇所が確認されることがあります。

これらの修理や交換は、点検そのものとは別の作業です。

そのため、点検費用=消防設備に関する年間の総費用とは限りません。

見積りを比較するときには、点検費用だけを見るのではなく、

点検後に不具合が見つかった場合の対応についても確認しておきましょう。

消防設備点検の見積書で確認したい5つのポイント

複数の消防設備会社から見積りをとった場合、金額だけを比較してしまいがちです。

しかし、見積金額が違う場合には、その理由があります。

次のポイントを確認してみてください。

まず確認したいのが、見積りに含まれている消防設備です。

A社ではすべての設備が含まれている一方で、

B社では一部の設備が見積りに含まれていないケースも考えられます。

総額だけでなく、点検対象設備の内訳を確認することが重要です。

年間契約なのか、1回ごとの点検料金なのかによっても金額の見え方は変わります。

例えば、

「この料金は1回分なのか」

「年間2回分の点検なのか」

「機器点検と総合点検の両方が含まれているのか」

を確認しましょう。

単純に合計金額だけを見るのではなく、

どの期間・どの業務に対する料金なのかをそろえて比較することが大切です。

点検報告書の作成費が点検料金に含まれている場合もあれば、別途計上される場合もあります。

見積りを確認するときには、

「消防署への提出に必要な書類作成まで含まれているか」を確認しておくと安心です。

見積書によっては、

「交通費別途」

「諸経費別途」

などの記載がある場合があります。

一見安く見えても、最終的な請求額では差が大きくなる可能性があります。

最終的にどの程度の金額になるのかを確認したうえで比較しましょう。

消防設備点検の目的は、不具合を見つけることだけではありません。

重要なのは、その設備を正常に使用できる状態に維持することです。

点検後に不良箇所が見つかった場合、

・ 改修内容について説明してもらえるか

・ 改修工事の見積りを依頼できるか

・ 設備交換まで対応できるか

といった点も、業者を選ぶうえで確認しておきたいポイントです。

「点検料金が安い会社」を選んでも大丈夫?

消防設備点検は定期的に必要になるため、

「できるだけ費用を抑えたい」と考えることは当然です。

ただし、料金の安さだけで点検会社を決めてしまうのは注意が必要です。

消防設備点検は、建物に設置された設備が火災時に正常に機能するかを確認する重要な作業です。

見積金額を比較するときには、

・ 必要な設備がすべて点検対象になっているか

・ 点検内容について説明してもらえるか

・ 点検後の報告書作成まで対応しているか

・ 不具合の内容を分かりやすく説明してもらえるか

・ 修理や改修が必要になった場合に相談できるか

なども確認しましょう。

大切なのは、

「一番安い会社」ではなく「必要な点検を適切に行ってもらえる会社」を選ぶことです。

消防設備点検の費用を抑えるためにできることは?

適切な消防設備点検を行いながら、管理コストを抑えるためにできることもあります。

過去の点検報告書や消防設備の図面、改修履歴などをまとめて保管しておきましょう。

設備の状況を継続的に把握しやすくなります。

点検を長期間行わず、不具合を放置してしまうと、設備の状態を把握しにくくなるだけでなく、

後から複数の改修が必要になる可能性があります。

消防庁も、点検で不備事項が確認された場合には速やかな改修を求めています。

定期的な点検によって設備の状態を把握しておくことが大切です。

点検会社と工事会社が別の場合、不具合が発生するたびに新たな業者を探したり、

設備の状況を一から説明したりする必要が出てくることがあります。

消防設備の点検から修理・改修工事まで相談できる会社であれば、設備の状態を継続して把握しやすくなります。

見積りを依頼するときに伝えておくと良い情報

消防設備点検の見積りを依頼する際には、次の情報があると比較的スムーズです。

・ 建物の所在地

・ 建物の用途

・ 延べ面積

・ 階数

・ 設置されている消防設備

・ 過去の点検報告書

・ 消防設備の図面

・ 前回の点検時期

・ 消防署からの指摘の有無

すべて分からなくても問題ありません。

「何の設備が付いているのか分からない」

「以前の点検報告書が見つからない」

といった場合には、その旨を点検会社へ伝え、現地調査が必要か相談してみましょう。

消防設備点検の費用が気になる方は、まず見積内容を確認しましょう

消防設備点検の費用は、建物の大きさだけで決まるものではありません。

消防用設備の種類・数量、建物の用途や規模、点検に必要な人数・時間、報告書作成など、

さまざまな条件によって決まります。

そのため、

「ほかの建物では〇万円だったから、この建物も同じくらいだろう」

とは限りません。

また、見積金額が安いか高いかを判断するときには、総額だけを見るのではなく、

「何を、どこまで点検してもらえる料金なのか」

を確認することが重要です。

一電機では、消防設備の点検をはじめ、

点検で不具合が確認された場合の修理・改修工事についてもご相談を承っております。

「現在依頼している消防設備点検の費用が適正なのか分からない」

「新しく消防設備点検を依頼したい」

「消防署から指摘を受けたが、どう対応したらよいか分からない」

といった場合も、建物や消防設備の状況を確認したうえでご案内いたします。

消防設備の点検・改修についてお困りの際は、お気軽にお問い合わせください。

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