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消防・防災マガジン

写真:消防・防災マガジン

押してはいけない赤いボタンの正体とは?発信機(総合盤)の役割と押してしまったときの対処法

東京・北関東を中心に消防設備の点検・工事を行っております、一電機株式会社です。

学校や病院、オフィスビル、商業施設などで、壁に設置されている赤いボタンを見かけたことはありませんか?

そんな注意書きを見たことがある方も多いと思います。

子供のころ、「絶対に押してはいけない」と教えられた記憶がある方もいるでしょう。

しかし、この赤いボタンがどのような役割を持ち、

押すと何が起こるのかを詳しく知っている方は意外と少ないかもしれません。

今回は、自動火災報知設備の中でも重要な設備である「発信機(総合盤)」について、

消防設備のプロが分かりやすく説明します。

この赤いボタンの正式名称は「発信機」です。

発信機は、自動火災報知設備の一部であり、人が火災を発見した際に手動で火災を知らせる設備です。

火災を感知する感知器とは異なり、「人が押すこと」で火災信号を送る仕組みになっています。

学校や病院、マンション、工場、オフィスビルなど、多くの建物に設置されています。

発信機は、多くの場合「総合盤(機器収容箱)」の中に設置されています。

総合盤には主に次の3つ設備が収納されています。

表示灯

赤いランプが点灯している部分です。

火災時には消防隊が建物を見つけやすくする役割があります。

発信機

「強く押す」と書かれた赤いボタンです。

火災を発見した人が押すことで受信機へ火災信号を送ります。

音響装置

ベルやブザーが内蔵されています。

発信機が押されたり火災を感知すると、建物内へ大きな警報音を鳴らします。

これら3つを一体化したものが「総合盤」です。

発信機を押すと、自動火災報知設備は「火災が発生した」と判断します。

すると、

・ 建物内のベルやサイレンが鳴る

・ 発信機へ火災信号が送られる

・ 管理室へ火災発生が表示される

・ 消防設備と連動している機器が作動する

という流れになります。

建物によっては、

・ 防火戸が閉まる

・ 防火シャッターが降りる

・ 排煙設備が作動する

・ エレベーターが避難階へ移動する

・ 非常放送が流れる

など、多くの設備が一斉に動き始めます。

これは火災時に避難を安全に行うために必要な仕組みです。

いたずらや誤作動で押してしまうと、建物全体が火災対応になります。

その結果、

・ 利用者が避難を始める

・ 業務が中断する

・ エレベーターが停止する

・ 防火設備が作動する

・ 警備会社へ通報される場合がある

など、多くの人に影響を与えてしまいます。

また、消防機関への通報設備と連動している建物では、消防隊が出動するケースもあります。

そのため、火災ではない場合は絶対に押してはいけません。

一方で、本当に火災を発見した場合は、ためらわず発信機を押してください。

初期段階で周囲へ火災を知らせることは、人命を守るうえで非常に重要です。

火災は数分で急激に拡大することもあります。

「誰かが通報するだろう」と思わず、

・ 発信機を押す

・ 周囲へ知らせる

・ 119番通報する

・ 安全に避難する

という行動をとることが大切です。

実際によくあるお問い合わせが、

「ベルは止めたのに警報が止まりません。」

というケースです。

その原因として多いのが、発信機が押されたままになっていることです。

一般的な発信機は、

① 小窓を開ける

② 小さなレバーやツメを操作する

③ ON/OFFスイッチを戻す

ことで復旧できます。

ただし、メーカーによって操作方法が異なるため、無理に操作せず点検業者へ相談することをおすすめします。

発信機を復旧した後は、受信機側でも復旧操作が必要になります。

火災はいつ発生するか分かりません。

そのため、

・ 職場

・ 学校

・ マンション

・ 商業施設

など、普段利用する建物では、

「発信機はどこにあるか」を一度確認しておくことをおすすめします。

いざという時に場所が分かっているだけでも、迅速な初期対応につながります。

赤い押しボタンである発信機は、「押してはいけないボタン」ではなく、

「火災が起きた時には押すべきボタン」です。

普段は誤作動やいたずらを防ぐため触れないことが大切ですが、

火災を発見した際には、避難や初期対応を迅速に行うための重要な設備となります。

また、発信機は自動火災報知設備だけでなく、

防火扉や排煙設備、エレベーターなど多くの防火設備と連動しています。

そのため、設備が正常に作動するよう、定期的な消防設備点検も欠かせません。

一電機では、東京・北関東エリアを中心に、自動火災報知設備の点検・修理・改修工事を行っております。

「警報が止まらない」「発信機を押してしまった」「設備が古くなってきた」など、

消防設備に関するお困り事がございましたら、お気軽にご相談ください。

私たち防災設備のプロが、安心・安全な建物づくりをサポートいたします。

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