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消防・防災マガジン

写真:消防・防災マガジン

工場で起こる「自動火災報知設備の誤作動」とその対策

東京・北関東を中心に、消防設備の点検・工事を行っております、一電機㈱です!

近年、全国的に気温の上昇傾向が続き、夏季の猛暑はもちろん、

秋や春でも想定以上の高温となる日が増えています。

こうした気象の変化は、労働環境や生産設備だけでなく、

工場に設置された 自動火災報知設備(以下:自火報) にも影響を及ぼしているんです💦

そのひとつが「非火災報(ひかさいほう)」

火災が発生していないのに警報が作動する誤作動のことをいいますが、

工場は広い空間や高温・粉じん環境を抱えることが多く、誤作動が起こりやすい条件が揃っています。

前回に紹介したアパート編につづき、その背景と影響、そして有効な対策について解説していきます✨

📍なぜ工場で非火災報が発生するのか?

①高温環境による誤作動

季節を問わず、工場の屋根付近や高所は高温になりやすく、

夏季には50℃を超えることもあります。

特に天井付近に設置された熱感知器は温度変化に敏感に反応し、

火災と誤認するケースがあります。

②工場特有の環境要因

  • 加工時の煙や粉じん
  • 溶接・塗装などの火花やミスト
  • ボイラーや大型機械からの熱気

これらが煙感知器・熱感知器を誤作動させる原因となります。

③設備の経年劣化

長期間使用された感知器や受信機は感度が不安定となり、

わずかな環境変化にも反応しやすくなります。

📍非火災報による工場への影響

①操業の一時停止

警報発報時には作業員が避難するため、生産ラインがストップし、納期遅延にもつながります。

②消防機関への出動

誤報であっても通報され、消防車が出動することで地域や行政へ迷惑をかけることがあります。

③信頼性の低下

「また誤報だろう」と思ってしまい、本当の火災時に避難が遅れる危険性があります。

④取引先への影響

 供給遅延や信頼低下など、企業イメージにも影響します。

📍工場で取り組むべき主な対策

感知器の種類と設置位置の見直し

  • 高温環境や粉じんが多い場所には、高温対応型・防塵型感知器を採用
  • 溶接・塗装ブース付近は設置位置の変更や遮熱カバーの活用

②最新型設備への更新

AI判定機能や誤報抑制機能を搭載した感知器・受信機への更新により、誤作動を大幅に削減できます。

③定期的な清掃・点検

  • 感知器のホコリ・油煙を除去
  • 感度試験を実施し、劣化や異常を早期に発見

④消防署との情報共有

非火災報が続く場合は、所轄消防署と協議し、原因の特定と改善策を共有します。

⑤機器の計画的な交換

  • 感知器・受信機・発信機・ベルには法定・メーカー推奨の交換年数があります。
  • 経年劣化による誤作動を防ぐため、計画的な交換を行う必要があります。
  • 工場のような厳しい環境では、早めの効果をオススメします❕

📍一電機株式会社の取り組み

当社では工場特有の環境リスクに対応するため、次のようなサービスを提供しています。


気候変動による高温化や環境変化は、工場設備にも新たなリスクをもたらしています。

適切な感知器選定・設置、最新設備への更新、そして定期的な点検・交換によって、

非火災報の発生を未然に防ぎ、操業の安定と安全性を守ることができます。

一電機株式会社は、地域に根ざした消防設備の専門会社として、

工場の「安全」と「止まらない生産」を支えるパートナーであり続けます💪🏻

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